営業マン朝倉は、いつものように営業車で赤信号を待っていた。同時に彼は午後1時ちょうどにいつもこの交差点に現われる名前も知らないOLも待っていた。そして彼女が現われ、思わず目が合ったその瞬間、黒い車が脇を走り抜けた直後に朝倉の営業車に黒マスクをした3人の男が飛び込んできた。前の車を追うよう脅かす男達に言われるままに走り出した朝倉。しかし、その性格から交通ルールをしっかり守る朝倉の運転に苛立つ3人。朝倉の営業車を振り切った黒い車の中で微笑む男は何者か。律儀で神経質な営業マンと銀行強盗たちのとんでもない一日が始まった。(allcinema ONLINE)
運気の上がる、下がる、ってのは確かにあって、それに振り回されるのがかわいらしさってモン。だがそれを実力とか根気とかで説明しちまう、味もそっけもない輩もたまにいる。ホントのところ、人生、運やら縁やらのカオス。そう開き直れば、いくら冴えない生活だろうが、じきに一筋の光明が差す。きまじめ一本のサラリーマン(堤真一)の車に縁あって乗り込んできたのが、今しがた悪事を働いたばかりの強盗団ときたら、そりゃ運は下がりきったも同然。前の車を追え!といきなり出刃で脅されて、さぞや怖かったろう。しかし、それとてひとつのご縁。もう走るしかない。ただし、安全運転で。 SABUの映画は疾走感、という見方は定着しているよう。だが今回は、登場人物に関する挿話の積み重ねで遊ぶ、非スピードの盛り上がり。話自体は大きくはないし、意表をつかれるほどでもない。「縁」が絡み合う一日についての、気楽な娯楽作。一人一人の運命が魅力的に映ればこそ面白くなる題材だから、本作を生かすも殺すも役者しだい、の感は大。そう思うと、役柄との印象が一致しすぎている配役がつくづく残念。せめて強盗三人組の顔ぶれがあべこべだったら、と想像する。 (濱野千尋)
(PREMIERE)
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堤真一はこのテの話の主人公にピッタリです。
強盗が急に車に飛び乗ってきたところまでは、良くある話。しかし、それが運のつき朝倉健一は法廷速度を守ります(笑)
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評価点:76点
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